dr-machida.com 2008年6月1日更新

フライバーグ病(第2ケーラー病)に関する質問集

 極めて稀な病気ですが、有名な病名です。検索してくれた患者様にお役に立てば幸いです。
フライバーグ病とは?
xp_17  第2から第5足指の付け根の関節が変形してくる原因不明の病気です。主に13歳から17歳の女子に始まります。中足骨頭(足指の付け根)の痛みと変形があります。その関節の動きが悪くなる事もあります。第2 中足骨頭が最も多いですが、第3、第4中足骨にもあります。そして第1中足骨にも極まれに見られます。病変は通常は片足で1カ所のみです。そして慣れていない運動の後に生じる事も多いようです。

 左の写真は17歳女性、右足、第2趾背側に骨性の隆起を触れます。運動時に痛みがあります。



フライバーグ病の症状、X線写真は?
xp_17  上の写真の17歳女性の右足の正面X線写真です。第2中足骨の骨頭が扁平になっています。他の中足骨と比べると明らかです。

xp_17  同じ足の側面X線写真です。第2中足骨の骨頭が背側に突出しています。


写真  13歳女性のX線写真で、第2中足骨の骨頭の一部が薄く見えます。初期の段階だと思われます。


写真  この写真は59歳女性で、足背に触ると骨が隆起しています。

X線写真  上の例の正面X線写真です。左足の第2中足骨の骨頭が扁平になっています。反対側の中足骨と比べると明らかです。


フライバーグ病の治療は?
 一般的に足底挿板を用います。ドイツの整形靴または深さの深い運動靴を用いて、厚い中敷きを使うのが最良です。厚い中敷きの第2中足骨の骨頭部分への圧力が減るように薄くします。それ以外の部分、特に中足部の横アーチを厚くします。痛みが強い場合には手術を行う事もあります。

フライバーグ病の歴史は?
 1914年にFreibergは前足部痛が有り、第2中足骨骨頭部のinfraction、つまり「転位の無い骨折」として6 例を報告し、英語圏ではFreiberg infractionと呼ばれています。その後1923年にKohler(oはウムラウト)が記載し、ヨーロッパでは第2ケーラー病とも呼ばれています。
 原因不明の中足骨頭部無腐性壊死とされていますが、私は、Freibergの説どおり軟骨骨折であると考えます。なお、ドイツ人の発音を聞くと、私には"ケーラー" より "クーラー"と聞こえます。 有名な割に症例は少なく私は17例を拝見しました。

文献
Freiberg,A.H.,Infraction of the second metatarsal bone- a typical injury.,Surg. Gynecology and Obstetrics.,19,191-193,1914

Kohler, A.,Typical disease of the second metatarsophyalangeal joint.,Am. J. Roentgenol.,10,705,1923

Helal B.,Metatarsal osteotomy for metatarsalgia.,J.B.J.S.,57B,187-192,1975

町田英一,特集,最近の骨壊死の診断と治療,足,距骨骨壊死,Kohler病,関節外科,19(5),120-123,2000

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